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症例1 | 基本的にホルムアルデヒド値がすべて80ppbを越え慢性中毒と考えられる症例であり、重症の皮膚炎、精神症状、頭痛、吐き気が強く家族3人が新築の家に引越して共倒れになった家庭である。 |
症例2 | 防蟻剤クロルピリホスによる有機リン殺虫剤による慢性中毒でニコチン、ムスカリン様中毒症状が強く赤血球コリンエステラーゼ値が低下した症例で、防蟻剤の気中測定もさなれ、その原因が明らかになったので、スコポラミン作用のある臭化プリフィニウム(パドリン)投与にて症状が消失した一家である。 |
症例3 | ベンゼン、キシレンなどの芳香族化合物(VOC)による中毒が考えられ、神経症状と血液所見に異常を認めた例である。 |
症例4 | 新築マンションで発症した重症で主にホルムアルデヒドの中毒、シロアリ駆除剤で複合中毒が疑われた例である。 |
症例5 | 種々なる芳香族化合物の検出、特にトルエンの高濃度検出があり、さらにピリダフェンチオン(防蟻剤)検出もなされ、これらの微量中毒が関係した症例である。 |
症例6 | 防蟻剤クロルデンを中心とする古い症例で、有機塩素殺虫剤は極めて残効性の高い物質による中毒と考えられ、未だに体内から排出されないために、不定愁訴を出している症例である。 |
症例7 | ごみの中間処理施設との関係も推定される難しい症例で、本人の希望でダラス臨床環境医学センターを受診し、詳しい血液検査、体内反応検査、免疫学的検査などが行われMCSの診断が米国で行われた症例である。 |
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1) | 微量化学物質の慢性中毒診断のための医師、パラメデイカル教育、カウンセラー養成。 |
2) | 保健所、地方公的機関と病院とが連携し患者の化学物質の測定、診療に強力する。 |
3) | 本症発生と関係の深いホルムアルデヒド、トルエン、防蟻剤、例えばクロルピリフォスメチル、毒性の強い揮発性芳香族化合物VOCキシレン等のガイドライン値の作成及び測定法の確立。 |
4) | 血液、尿、毛髪など体液成分における化学物質の簡易なそして廉価な測定法の確立 |
5) | 汚染地域での一般住民を用いた行動学の分析 |
6) | 報道機関、一般市民に対する正しいPR |
7) | 化学会社に対する臨床側からの化学物質過敏症に対する正しい情報の伝達を要する。 |
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タイトル | 著者 | 出版 | |||
化学物質過敏症ここまできた診断、治療・予防法 | 石川哲、 宮田幹夫 | かもがわ出版、 1999.11.15 | |||
ここまできた環境破壊「家が人間を病気にする」 | 石川哲編、 奈須紀幸監修 | 1−48PP、 ポプラ社、 2000年 | |||
化学物質過敏症 | 柳沢幸雄、 石川哲、 宮田幹夫 | 文春新書230、 2002.2.20 |
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